リーゼンスラローム大会と今年の春

「世界一の草レース」と、言われているこの大会が、今年で61回を迎えました。
 一度出たら病み付きになってしまいます。きれいに整備されたリーゼンコースを独りで滑れるのです。大会前日の山楽荘は、出場する選手で賑わっています。前夜祭、滑り終わると反省会。リーゼン大会をまるごと楽しんでいます。

最近のポールセットは、GSというよりもスーパーGに近いセットになっていますが、初めての方でも大丈夫です。何故かその人の技術に合ったスピードしか出ないものです。どうです、皆さんも出てみませんか? ボーゲンでもリーゼンコースを止まらずに滑り降りてこられる方なら誰でもOKです。滑り方は自由ですし、他の人より多く回転してもかまいません。でも・・・ポールの入り方を簡単に記しておきましょう。

多くの人が、ポールを中心に半円を描くようなターンをしようとしている様ですが、それよりも早い時期から回転を始めて、ポールの横では次のポールに向かってすり抜けていくようにしましょう。ポールの横に来たときにはターンが終わっている、といった感じです。余裕が出来るので、安心して滑ることができるでしょう。
 地元のアルプスケーブルビジョンで放送した分(地元の選手のみ)を録画してありますので、大会の様子をご覧になってください。

 春になり今シーズンも、お客様と滑っています。
 「ひざの抜き」を使い、体幹内部の動きを意識して滑るようにしました。尻餅をつくように動くのですが、スキーだけではなく、様々なスポーツ等に利用、応用できる動きなので練習してみました。これに甲野善紀氏考案の、初期の「いげた崩し」を同調させ、体の動きによって、スキーという道具にどのように力が伝わるのかを、体感していただきました。

 「ただ動く」という、体を動かすことだけを行うことの難しさはありますが、今までと違った感覚を味わっていただけたと思います。最初はどうしても、運動中にどう動くかを考え、またスキーの動きはどうすれば良いのかを考えてしまいがちです。「こう動いたら、スキーの動きがこうなった。」というように、エッジング等の、スキーの動きはただの結果として捉え、体を動かすことを重要視しました。「そう・・ただ動くだけなのです」。といった感じですか。全身を使うということは、言うまでもありませんが、脚部よりも体幹部から動くという感じが強いです。実際に滑ってみた感覚を教えていただければと思っています。(2007年3月28日 サダハル)