能力の壱部

20182019シーズンの初め、スキーの指導者の方が「自然な動き」と「全身を使った滑り」、ということを論じていました。たまたま乗り合わせたゴンドラ内でお客様とお話しされていました。

「自然な動き」と「全身を使った滑り」は大変重要かつ良い事なので、一般スキーヤーの皆さんも勉強して下さい。但し次の事に注意する必要があります。

まず、「慣れてしまった動きが自分では自然な動きだと思ってしまう」と言うこと。たしかに慣れると楽に動けますが、それが自然な動きだというのは違います。

楽に動けるから自然で、これが「正しい動き」なのだ。と思っていませんか?

これ、駄目です。自然な動きの「自然」に、「正しさ」はありません。スキーのような、足下が刻一刻と変化する舞台は「ありえないこと」に充ちています。

だから、同じ動きや同じ滑りは、二度と出来ないはずです。たとえ自分では同じように動いたつもりでも、同じ自然環境には二度と巡り合えないのですから、同じ滑りになっているとは言えません。

自然な動きに、同じ動きはないと言えます。自然の変化に、体が「勝手に動く」のが自然な動きのはずです。

スキーで自然な動きに近づくためには、頭で考えて「こう動かす」ではなく、滑り出したら直感で「ただ動く」ことが大事だと思います。そこで自分が「どう感じるか」を知るために行うのが、このスポーツだと思います。毎回毎回、違った感覚を得ようとする気持ちが大事だと思います。

また、「全身を使う」と言うことですが、これは体の部位で休んでいる所が無く、体全てが動いている事を云います。動かさない所をつくり、そこを支点にして動くことを、全身を使った動きとは言えません。支点のような、力を溜める所を作らずに動けると、自然な動きに近づけると思います。

自然を自分で作り出すことは出来ないはずです。ですから、「動かす」というように動きを作るのは、もう自然ではありません。自然は「そこにもともとあるもの」で、何かをしてどうなるもではありません。

自然な動きのできる人は強いです、本当に強い。強いアスリートはだからオリンピックで、金メダルを手に入れるのでしょう。

私たちが、どうすれば「自然な動きとか、全身を使った滑り」が出来るのかという事ですが、難しいことだと思います。読む・聞くだけでは身につきません。頭で分かっても、体で感じないと理解できない事なのです。

私は動きについても、スキーのページに2003年の初回から書きはじめているので、読み直して参考にして下さい。

また、20145月の「個となる」に書いてあるような心理状態に、多くの方がなるという事を理解しているなかで、スキーの講習会もしています。

「百聞は一見にしかず」と言いますが、私は自分の体を通ったことだけを言葉にしているので、是非ご一緒に滑りませんか。

講習会はあと23年はやるつもりですが、古希になったらもう無理かも知れませんので、早めに声をかけて下さい。                                      (2019年8月7日 サダハル)