感覚は錯覚

これは、「自分が良いと思ったその感覚が、正しいとは限らない」と言うことです。自分では良い感覚なので、正しいと錯覚してしまうのです。

「これ、いい感じだ」「良い感覚だ」と、今まさに感じているのは事実でも、それが真実かどうかは分からないからです。お釈迦様も、同様(私の解釈ですが)のことを「経集第882偈」のなかで教えてくれています。

人間は大昔から、その良いと思った感覚だけを大事にして繰り返そうとして来たのです。いつまで経っても私たちは、自分に都合が良い感覚だけを取り込み、良いと思ったことを再現しようとしているのです。理に叶った動きでなくても、繰り返すことによって慣れてしまいます。これを私たちは、「自然な動き」だと勘違いしてしまう可能性があるのです。(間違った感覚をくりかえすスキーヤーって、こわくないですか?)

スキーでは、良いと思った滑りの感覚を思い出し、その感覚でもう一度滑ろうとはしないことです。過去の感覚を思い出し大切にして記憶の中で動くことを止め、いつも新しい感覚を探るように滑りたいものです。その方が上達は早いと思います。 

私は「感じようとする心」が大事だと思っています「今、私の身体はどうなっているのか」という様に、毎回あたらしい感覚を求めるのです。そのうちに、頭で考えて動くのではなく、身体に感じたままを表現できるようになると思います。お金を使いスキー技術を教わるよりも、自分でいろいろ試すことの方が大事です。

このように最初は、自分の内面に目を向けるのですが、しばらく経つと自分の外側に「注意」をはらう様になると思います。(詳細はいずれ!今の私は外側です)

また上級スキーヤーで、自分が感覚したことでない、他人の考えや感覚に自分の動きを合わせようとする人がいます。

最初のうちはそれでもいいでしょうが、私は他人の感覚を探るよりも、自分の体を自分が感じたように動かすことのほうが大事だと思います。

自分に注目し「自分本来の動き」を探し続けて下さい。自分本来の動きというのは、自然な動きと同じことなのです。

自然な動きを探るための身体の状態は、脱力しても駄目・緊張しても駄目です。緊張とリラックスの間で運動し、注意深く慎重に動くことが大事です。(身体に張りは持たせるが、力は入っていないという感じが良いです。)

次回は、直感(瞬間に感じとる)について少しだけ。(2018年10月20日 サダハル)