動かすことが大事

繰り返しになりますが、身体を動かすことの大切さをお話します。
スキーは、道具と身体の動きのコンビネーションが大事です。今回は、身体の動きに目を向けます。

身体の使い方の講習会に何年も参加しています。その中で、刀(摸擬刀)を使っての身体の使い方の講習会や、斧を使った蒔き割りのやりかた等で学んだのは、道具の動かし方も大事ですがそれよりも身体の使い方しだいで、刀や斧が「楽に素早く動く」ということを学びました。

スキーのような用具を使う競技やスポーツでも、身体の動きに注目してほしいと思います。
アルペンスキーの選手は、身体の使い方に目を向けているので、「速く・美しく」滑ることが出来るのだと思います。彼らは、全身が調和よく動かないと道具に「ちから」が伝わらないことを知っているのでしょう。アルペンレーサーは「自分で考え、工夫する」ことを実践していると感じます。ワールドカップのレースをテレビで観ますが、いつも「速い選手は美しい滑り」と感心します。

スキーは昔から、上下動を使ってリズムをとり、ストックワークでタイミングや先行動作の助けをし、外向傾姿勢を忘れず、外足荷重を基本にして滑る。といわれてきました。(簡単な説明ですが)
お分かりのように、スキーの技術は今も昔も殆どかわっていません。「応用のしかたがかわっただけ」だと思います。道具が変わっても、スキー技術は変わっていません。(これに異論のある方が多くいますが)
私のスキー技術の根底には、「スキーに体重が乗せられているか」というのがあります。「体重が乗せられる位置」で、スキーを操作しているかが重要です。
身体の使い方について話し始めると夜が明けてしまうので、いつかまた(できるだけ早い時期に)お話ししたいと思います。

私が学んできた「動き・身体の使い方」は、少し前からワールドカップに出ているヨーロッパの選手達も学んでいる動きであり、日本のスピードスケートの選手もそれに目を向けてトレーニングしています。それと、陸上の短距離選手もだいぶ前から・・・

私が、一般スキーヤーにも参考にならないと思っている滑りが技術選の滑りです。
技術選大会に出場しているスキーヤーは、「腕を広げ肩に力をいれ・腰を落とし」つぶれた姿勢のまま、スキー板を主に動かすスキー操作をしています。
これだと、身体の動きによって生まれるはずのエネルギーが生まれません。スキーに伝えられるエネルギーがないので、スキーが先に動いて身体が後からついていく形のスキー操作になっています。
この様に、何故か体を固定してスキー操作するのが技術選です。世界中どこにもない、日本だけの独特な滑りです。

さあ、あなたはどちらを選びますか?選択は自由です。
SAJの資格や検定を受験する方は、技術選の滑りも進めますが、しかし、アルペンレーサーを目指す良い子は、絶対に真似をしてはいけません     (2017年12月26日 サダハル)